説話(食事の変遷:明治時代)

お釈迦さま(仏教の開祖)は食について「食は、肉体を維持するためのものです。修行の支えになると共に、空腹の苦を無くします。しかし満腹の苦を起こしてはいけないのです。食によって過ちを犯さず穏やかに過ごせますように。」と説いています。
この食についての歴史を少し紐解いてみます。今回は、「明治時代の食」です。
『明治時代になると、庶民の間で「牛鍋」が流行しました。日本人は幕末まで、牛などの動物の肉などはあまり食べなかったのですが「牛鍋」の登場で肉を食べる習慣が広まりました。又、明治時代の後半に入るとライスカレーやトンカツなど、手軽に西洋料理が食べれる店が増えてきました。それらは当初「洋食」と呼ばれ日本人の口に合うように改良され日本の食卓に広まっていきました。』
近年では健康を意識してか、和食に対する評価も高く日本食が世界に広まっています。
食に対する安心・安全は重要です。と同時に多くの食べ物(食材含む)が捨てられている現状もあります。日本文化の一つでもある「もったいない」の心も大切にしたいものです。
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より  参考:日本の歴史(学研)