日本語あれこれ(牛耳る)

団体・集団などを支配し、運営を自分の意のままに動かす(支配する)ことを言います。
この意味合いからすると牛耳られるのは人ですから人の耳ではなく何故牛の耳なのかが疑問になるところです。
語源は、中国の春秋戦国時代(概ね紀元前770年〜紀元前221年とされています)に遡ります。
この時代においては、諸侯が同盟を結ぶ際に盟主が牛の耳を 裂き、皆がその血を吸って組織への忠誠を誓い合ったという故事に由来します。
当初はその所作から「牛耳を執る」という言葉が生まれ、その後省略されて「牛耳る」となったのです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より