日本語あれこれ(上戸:じょうご)

かつて日本の農家は入口(いりぐち)が多いほど上等の家と云われていました。三つ以上あれば『上戸:じょうご』で、少なくなるに従って『中戸:ちゅうご』、『下戸:げこ』ということになります。婚礼ともなれば『上戸』の家ほど酒・肴がたくさん出て飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎになったとか。そんなところから酒をたくさん飲ませる家の人のことを『上戸』、そうでもないことを『下戸』というようになったようです。
因みに酔うと、笑いが多くなる人のことを「笑い上戸」これは我慢できるとして、厄介なのは、泣き出す人「泣き上戸」、怒り出す人「怒り上戸」などなど始末が悪いご仁もおいでです。さてさてご自身は?
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集