日本語あれこれ(ぼられる)

「勘定をぼられる」などという使われ方があります。この言葉は大正時代に米屋がコメの値段を吊り上げ庶民の生計が厳しいものになったとき、奥さんたちが米屋に押しかけ富山県を皮切りに各地で米騒動が起こりました。(一九一八年米騒動
このとき政府は「暴利取締令」を出しました。「ぼる」はこの「暴利」→「暴る(ぼる)」とした言葉です。
このときから法外な賃銭(ちんせん)をむさぼったり、不当な利益を占めたりする言葉として使われるようになったのです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集