説話(師匠)

師弟関係のある間柄で身分の高いほうを指す言葉として使われます。教える側が師匠で教わる側が弟子です。各種稽古事や趣味・学問・文化などを教え伝える人に対する敬称としても幅広く使われています。
「師」の語源は『仏教の師』のことで、「匠」は『大工』のことです。
仏道修行の基本的な修行である戒(戒律)・定(禅定)・慧(智慧)の三学を育成するそのやり方が、ちょうど工匠がたくみに造り上げていくのと同じだというところから例えて匠といったのが始めと云われています。
『師匠』はその後、学問や芸術、または武芸などを教える人をもさすようになり、やがて歌舞音曲(かぶおんぎょく:踊りや歌、楽器演奏、芸能・芸術活動の総称)を教える人の事も「お師匠さん」と呼ぶようになりました。おなじみの落語界などではすっかり定着している言葉です。
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より
参考「楽しい仏教用語」(http://www.terakoya.com/yougo/b_yougo.html)より引用&編集