説話(諦める)

一般的には、どうにかしようという気持ちを捨てさせること。つまり消極的なマイナスイメージの言葉です。
そもそもこの言葉は、仏教に起源をもっていて仏教では最高のプラスイメージをもった言葉なのです。「諦」は、「真実」を意味するサンスクリット語(インド古語)からの漢訳語です。したがって「諦める」は「真実を明らかに知る」「悟る」という意味を持っています。
真実を悟れば、「もやもや感がなくなり心も晴れやかになる。慌てることもなく何かが起きてもジタバタすることなく素早く対応ができる。などというポジティブ思考の感覚になりそうですが、何故か一般的に使われている意味合いは、その反対(マイナス感覚)なのです。
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より
参考「仏教から生まれた日常の言葉」(耕雲寺:http://www.kouunji.or.jp/lecture/word05.html)より引用&編集