説話(愛敬)

「愛」という字は、相手の「心」を「受」けると書きます。これは、相手の立場に立つ思いやりのことです。「敬」には、うやまう・つつしむという意味があり、「心の内に愛情をもって敬う」ということから、にこやかで親しみやすい、かわいらしさのことをいうようになりました。
仏教においては、仏の柔和な心と、慈愛にあふれた姿のことを「愛敬相」(あいぎょうそう)といい、この「愛敬」という言葉が一般的に使われるようになったものです。つまり、仏のように、心が柔和で、やさしく、ゆきとどいた心づかいが表れている人のことを「愛敬のある人」というのです。
昔から「男は度胸、女は愛敬」といわれますが、現代ではいささか異なる場面に多々遭遇します。
「男も女も、度胸・愛敬」何れも大切です。
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より
参考「仏教から生まれた日常の言葉」(耕雲寺:http://www.kouunji.or.jp/lecture/word16.html)より引用&編集